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スマホの急速充電W数の見方

公開

「最大80W急速充電」「45W対応」といった表記は目にしやすい一方で、そのW数が何を指しているのかは表記によって違います。 端末が受けられる上限なのか、充電器が出せる上限なのか、 条件付きの実測値なのかで意味が変わります。読み分け方を整理します。

3つのWを区別する

何のW数か意味比較に使えるか
端末側の公式最大Wメーカーが公表している、その端末が受けられる上限機種同士の比較に使える
充電器側の出力W充電器が出せる上限。端末が受けられるかは別問題端末のスペックとしては使えない
実測のピークW特定の条件で計測された瞬間値条件が揃わないため公称値とは区別する

スマホクラーベで一覧に掲載しているのは、端末側の公式最大Wだけです。

充電器のWと端末のWは別物

65Wの充電器を使っても、端末側が最大27Wまでしか受けられない設計なら、 27Wを超えて充電されることはありません。 充電器のW数がそのまま端末のW数になるわけではありません。

逆に、端末が80Wに対応していても、手元の充電器が20Wまでしか出せなければ 80Wでの充電にはなりません。端末側と充電器側で低いほうが上限になると考えると整理しやすくなります。

ただし、これは規格やケーブルが噛み合っている場合の話です。 対応する充電プロトコル(USB PDやPPS、メーカー独自規格など)が一致していなかったり、 ケーブルが必要な電流に対応していなかったりすると、 両方のW数を下回る速度になることがあります。 実際の速度は、端末・充電器・ケーブルの3つがすべて条件を満たしたときに決まります。

公称のW数を出すには条件があることが多い

高いW数を出すには、メーカー純正または対応をうたった充電器とケーブルが必要な場合があります。 独自規格の急速充電は、汎用のUSB PD充電器では公称のW数に届かないことがあります。

規格名としては、USB PDやその拡張であるPPS、 メーカー独自のSUPERVOOCやハイパーチャージなどがあります。 これらは互いに同じものではありません。 「PPS対応」と「独自規格で◯W」は別の話として読む必要があります。

仕様表に「◯W充電器使用時」と条件が書かれている場合、 そのW数は充電器側の条件であって、端末のスペックとは分けて考えます。

W数が大きいほど満充電が速い、とは限らない

充電にかかる時間は、W数だけでは決まりません。

  • バッテリー容量が大きいほど、同じW数でも時間がかかる
  • 高いW数が出るのは充電の序盤で、残量が増えると段階的に下がる
  • 本体が熱くなると出力が抑えられる
  • バッテリー保護の設定で、意図的にゆっくり充電される場合がある

そのため、W数の一覧は公称値の大小を並べたものであって、 満充電までの速さの順位ではありません。

「W数が書かれていない」は「非対応」ではない

急速充電に対応していても、端末側の最大W数を公表しないメーカーがあります。 この場合、対応の有無は分かっても数値が分かりません。

スマホクラーベでは、W数が確認できない機種を0Wとして扱わず、W数の一覧には掲載しません。 掲載されていないことが「充電が遅い」「非対応」を意味するわけではない、という点にご注意ください。

ワイヤレス充電のW数も別枠

有線とワイヤレスではW数が別に定義されています。 ワイヤレス側は規格によって上限が変わり、 独自規格では対応充電器を使ったときだけ公称値が出ることがあります。

規格の違いについてはQi・Qi2・Qi2 Readyの違いを整理するで扱っています。

スペック表を見るときの順番

  1. そのW数は端末側のものか、充電器側のものか
  2. 公称値か、実測値か
  3. そのW数を出すのに専用の充電器やケーブルが要るか
  4. バッテリー容量と合わせて見ているか

バッテリー容量そのものの見方はバッテリー容量と充電速度の見方で解説しています。

この記事に関連するページ

実際に条件で絞り込んだり、数値順に比べたりできます。

併せて読む

スペックの値はメーカー公式情報を基本に整理しています。詳細はガイド一覧や各機種ページをご確認ください。