防水・防塵性能で選ぶときの見方
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スペック表の「IP68」といった表記は、防塵と防水の程度を表しています。 ただし等級が高ければどんな水でも平気、という意味ではありません。 読み方と、選ぶときに気をつけたい点を整理します。
2つの数字は別々のことを指す
IPに続く2つの数字は、それぞれ違う対象への保護の程度を表します。
| 位置 | 対象 | 内容 |
|---|---|---|
| 1つめの数字 | 固形物・粉塵 | ほこりなどがどれだけ入りにくいか |
| 2つめの数字 | 水 | 水がかかったとき、または水に入れたときにどれだけ耐えられるか |
数字が大きいほど厳しい条件で試験されています。 そのため防塵と防水は別々に評価されていると考えてください。
「X」は「弱い」ではない
「IPX8」のように、数字の代わりにXが入っていることがあります。 これはその項目について等級を示していないという意味です。
性能が低いという意味ではなく、 「その試験の結果を表示していない」という表記です。 防塵性能が気になる場合は、Xのままだと判断材料になりません。
等級が複数書かれていることがある
「IP65/IP68」のように、2つ以上の等級が並記されている機種があります。 これは表記のゆれではなく、複数の試験それぞれの結果を示しています。
水に関する等級は、上の等級が下の等級を必ず含むわけではありません。 水中に入れる試験と、勢いのある水を吹きかける試験は条件が別だからです。
そのため「水に沈めても平気」と「強い水流に当てても平気」は別の話になります。 両方を満たしている機種は、両方の等級を並べて表記することになります。並記されているほうが情報量が多いと考えてください。
試験の条件と実際の使用は違う
等級は決められた条件で試験した結果です。実際の使い方とは次の点が違います。
- 試験は真水を想定していることが多く、海水・プールの水・石鹸水は想定外
- お湯や湯気は想定されていないことが多い(温度差で内部に影響が出る場合がある)
- ジュースやコーヒーなど、水以外の液体は対象外
- 水中でボタンやカメラを操作することは想定されていない
水に浸かる深さや時間の条件はメーカーが定めています。実際に使える範囲は、その機種の公式な案内でご確認ください。
性能は使ううちに変わる
防水は、本体のすき間をふさぐ部品によって成り立っています。 この部品は使用や時間の経過で少しずつ劣化します。
- 落下や強い衝撃で、内部の密閉が損なわれることがある
- 分解を伴う修理のあとは、購入時と同じ性能とは限らない
- カバーやトレイがきちんと閉まっていないと効果が下がる
等級は「新品時に試験した結果」であり、 その後ずっと同じ性能が保たれることを保証するものではありません。
中古で購入する場合はとくに注意が必要です。中古スマホ購入前に確認することもあわせてご覧ください。
水濡れは保証の対象外になることが多い
防水に対応していても、水による故障はメーカー保証の対象外とされることが一般的です。 内部には水に濡れたことがわかる部品が入っていることもあります。
「防水だから濡れても無償で直る」とは考えないでください。水回りで使う機会が多いなら、保証や補償のサービス内容も含めて検討することになります。
自分の使い方から必要な等級を考える
必要な水準は使い方によって変わります。
| 使う場面 | 考え方 |
|---|---|
| 雨の日に持ち歩く/濡れた手で触る | 水がかかることへの耐性が中心。等級の数字より、日常的な防滴で足りることが多い |
| キッチンや洗面所で使う | 水がかかる場面が増える。水しぶきに対する等級を確認したい |
| 浴室で使う | 湯気と温度が関わる。メーカーが浴室での使用を想定しているかを確認する |
| プール・海で使う | 真水を前提とした試験の範囲外。等級だけで判断しない |
防塵についても同様で、砂ぼこりの多い場所で使うかどうかで見るべき数字が変わります。
確認する順番
- 防塵と防水、どちらの数字を重視するか
- Xになっている項目はないか
- 等級が複数並記されていないか
- メーカーが想定している使い方の範囲はどこまでか
- 水濡れ時の保証や修理の条件はどうなっているか
各機種の等級はスマホクラーベの機種ページに掲載しています。 表記はメーカーの公表内容に合わせているため、機種によって書き方が異なります。
併せて読む
スペックの値はメーカー公式情報を基本に整理しています。詳細はガイド一覧や各機種ページをご確認ください。